この記事を書いた人🐰
楽しく働くドットコム・べるこさん
2013年からIT関連会社を経営。
適格請求書発行事業者登録番号 TA5450001010642
YMAA認証マーク取得
薬機法・医療法適法広告取扱個人認証
KTAA認証マーク取得
景品表示法・特定商取引法取扱個人認証
【資格・スキル・経験】
■証券外務員Ⅰ種/英検2級/医療事務2級
■広告運用(Google・FB・Instagram)
■SEO・動画のSEO(VSEO)対策
■SEOライティング
■セールスライティング
■コピーライティング
■html/css/WordPress
■Illustrator/Photoshop/Premiere Pro
■AWS/Ruby on Railsアプリ開発
■インフルエンサーのプロデュース多数
2013年より、WEBアプリ開発、LP制作、オンライン講座・オンラインサロン構築など、企業さまやインフルエンサーさまのプロデュース業に携わって参りました。企画開発だけではなく、構築から運用までをワンストップでサポート。広告運用から内部SEO対策、動画のSEO(VSEO)対策込のYouTube運用に定評あり。大手WEBメディア・出版社さまからの執筆依頼多数あり。
モットーは、「秘密厳守とコンプラ遵守」。お客さまの魅力を引き出し、輝かせることが何よりの喜びです。
これは、経営者やコミュニティの長には是非知っておいていただきたいセオリーです。
ここ最近のニュースで、東京都中央区にある日本橋高島屋で開催されていた「金製品展示販売会」で1000万円相当の純金製の茶わんが盗まれた事件は記憶に新しい事かと思います。
この犯人、おそらく、知的な問題を抱えておられたのかなと勝手に推測しています。この犯人は同情すべき点が多々あって、お母さまも虚弱で、お父さまも大病を患っておられて、経済的な理由から進学を断念されたようなんですね。そしてこの犯人も体が弱く仕事ができなかったそうなんです。このような事情から切羽詰まっての犯罪なんですよね。
ですが、もし、警備がしっかりしていたら、この男は罪を犯さないで済んだと思うんです・・
現に「取れそうだから取った」といっているんです。「とれそうだからとった」高島屋の純金茶碗盗難事件、容疑者が供述 他の製品も物色(産経新聞) – Yahoo!ニュース
罪機会論とは?
犯罪機会論とは、”犯罪の機会を与えない”ことで、犯罪を未然に防ぐことだそうです。
犯罪までいかなくても、組織内で起きるトラブルを防ぐためには、その機会を与えないことってものすごく大事なんですね。
因みに、犯罪者の人格や境遇に犯罪の原因を求め、それを取り除くことによって犯罪を防止しようとするのが、犯罪原因論と呼ぶそうです。
- 犯罪機会論→リスクマネジメント・防犯
- 犯罪原因論→更生支援
私の直感通りで、犯罪の要因を取り除こうとする犯罪原因論は”攻め”の犯罪学であり、被害に遭いにくい環境を構築していく犯罪機会論は”守り”の犯罪学なのだそうです。
悪いことをする人は、悪いことをする「機会」を狙っていますよね?例えば、レジ周りに人が沢山いるところで「盗み」を働こうとする人はいないでしょ?
お金の持ち逃げを改善した方法
経営者になりたての頃、何度かお金を持ち逃げされました。これには共通するパターンがあるんです。なんだと思います?
「今月厳しくて何か仕事ありませんか?」や「サウナで荷物盗まれて今ピンチなんです」などと、もっともらしい理由で同情を誘い、高額な報酬を前払いして、仕事を収めず逃げられたことが何度かありましたね。
でも、これって、見方を変えると、私が、「お金を持ち逃げする機会」を与えていたんです。
改善策は、「情で動く組織」を辞めることです。
ちいさな会社、ちいさな組織ほど「情」で動くところがありますが、規模が極小であろうが、大規模であろうが関係ありません!ルールはルールです。
ルールで国を動かくことの重要性を説いたのが、『韓非子』(かんぴし)で有名な、中国戦国時代の法家、韓非さんです。因みに、中国の戦国時代は紀元前です。
荒れに荒れたコミュニティを制圧したお話
私の会社で運営していたコミュニティで女性のママさん同士のトラブルに頭を悩ませていた時期があったんですね。その時よく「韓非子」を読んでいました。
韓非子を読んでいると韓非さんは「性悪説」で世の中を見ているんだなあと言う事に気づきます。
「仲間やスタッフを疑いの目で見るなんて冷たい人」
そんなふうにお感じになる方も少なくないでしょう。私もそのように感じていたからこそ、ルールをあえてつくらなかったのです。
しかし、その結果、お金を持ち逃げされるは、コミュニティをぐちゃぐちゃにされるは、散々な目に遭いましたよ。
かと言って、お金を持ち逃げした人を責めても、コミュニティをぐちゃぐちゃにかき回した人間を責めても、なんの解決にもなりませんし、そのような他責思考のままでは、同じ失敗を繰り返し続けるだけです。
私は、このように考えました。
- お金を持ち逃げできる状況をつくった私が愚かだった。
- 勝手気ままに振る舞える環境をつくった私が愚かだった。
そして、このような対策をしました。
あらゆる理由を尽くして前金をお願いされても▶「会社のルールなので経理の許可が下りません」
迷惑極まりない、勝手気ままな振る舞いをさせないために以下の事を致しました。
- 禁止事項を記した同意書にサインさせる。
- 禁止事項のインストラクション動画をページ内に流す。
- 利用規約にサインさせる。
- 罰則がない規約は意味がないので罰則も明文化する。
- カスタマーハラスメント行動指針を策定する。
組織の揉め事やトラブルは、見方を変えると、揉め事が起こると機会、トラブルが起こる機会を与えているんですね。
仲間を疑っている冷たい人間などではなくて、ルールなきところ、隙だらけの環境で、犯罪が起きないほうが奇跡なんです。
性悪説 | 人の性質は「悪」 |
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韓非子 | 情ではなく「ルール」で国を動かす |
犯罪機会論 | 犯罪の「機会」を与えない |
犯罪や迷惑行為の「機会」を与えないためには、鍵をしっかり施錠する・必ず数人で立ち会う・指さし確認と声に出して確認する・死角を無くすなど、その方の環境によって色々なパターンが存在するかと思いますが、ルールを決めることも、犯罪や迷惑行為の「機会」を与えないことの一つだと、実体験から痛切に感じております。
犯罪にとどまらず、経営者は、負の出来事を起こす「機会」を与えないことが大切です。
要は、舐められないようにしないといけないんです!